学校を支援する体制の作り方や注意点を解説

学校を支援する体制の作り方や注意点を解説

現在、教育の現場では、担任1人に全てを任せない、などの支援体制づくりが課題になっています。

しかし、学校の支援となると、生徒も絡むため安易な施策はできません。

そこで本記事では、学校を支援する体制の作り方を3つご紹介します。今現在、学校に支援が必要だと感じている人やすでに支援体制づくりに取り組んでいる人はぜひ参考にしてください。

学校を支援する体制の作り方

学校を支援する体制の作り方

学校を支援する体制には以下が挙げられます。

  • 専門家とのつながりを持つ
  • 校内の人材や情報を活かす
  • 校内委員会を作る

専門家とのつながりを持つ

学校を支援する体制を構築する方法の1つ目は、さまざまな専門家と繋がりを持つことです。

現在、生徒一人ひとりの質問に対して、適切な返答や対応をすることが、学校に求められています。時代が進むにつれ、生徒から教師へ向かう質問の数は増えているうえに、複雑なものになっているのが事実です。

そのような質問に対し、教師の力だけで適切な返答や対応をするのは決して簡単なことではありません。

そのため、学校は以下のような施設や機関と繋がりを持つことが重要になります。

  • 教育センター
  • 教育相談所
  • 児童相談所
  • 警察署
  • 青少年育成団体
  • 民間の学校支援サービス

これらの施設や機関が持つ情報やノウハウ等を活かせば、生徒からのどんな質問でも可能な限り対応することができます。

例えば、民間の学校支援サービスである『学校リスクマネジメント推進機構』では、学校業界に詳しいコンサルタントや、元警察官幹部、弁護士等が学校を支援してくれます。

このように、複雑になっていく法律や生徒のメンタルにも対応できることも、専門的な施設や機関との繋がりを持つことのメリットです。

しかし、生徒のメンタルなどをケアする際に、個人情報が必要になるため、個人情報の扱い方に不安を覚える人もいます。個人情報の問題に関しては、個人情報の保護に関する法律に則って、生徒や保護者のプライバシーを犯すことがないように配慮しながら扱うことが重要です。

校内の人材や情報を活かす

校内の人材や情報を活かす

校内の人材や情報を活用することも、学校を支援する体制づくりに繋がります。校内の人材は、学校を知り尽くしている存在なので、それぞれの学校にあった支援体制を作ることが可能です。

例えば、以下のような方々が挙げられます。

  • 校長
  • 養護教論
  • ボランティア

校長

校長は、学校の決定権を握れる立場にあります。そのため、学校を支援する体制づくりにおいて最も重要な人物、と言っても過言ではありません。

例えば、連携する外部機関の選択、教員の采配はすべて校長の指揮下にあります。

このように、自身の立場を校長自ら活かすことで、より良い支援体制を築くことが可能です。

養護教論

養護教論は、主に生徒のメンタルをケアする場面で活躍します。教員の中でも特殊な立場に存在するからこそ、生徒は心を開くものです。

実際に、カウンセリングを導入している学校は、いじめや不登校などの問題が低い傾向にあるという結果が出ています。

ボランティア

教育ボランティアや学生ボランティアに活躍してもらうことで、学校業務における負担を減らすことができます。

例えば、担任に任せられている仕事の分担です。教員の人材不足などが原因で、教員一人ひとりに与えられる業務は決して少なくありません。

しかし、ボランティアという人材を活用することで、校内から担任の支援が可能です。

校内委員会を作る

校内委員会を作る

校内で委員会を作り、学校を支えるという体制です。校内委員会とは、校長や教頭、主任、特別支援教育コーディネーターなどが中心となり、支援の必要な生徒の支援の手助けをする組織です。

校内委員会を作るには、校内でどのような問題が起こっているのかを把握することが重要です。また、特別支援教育コーディネーターを必要とするので、情報の共有やスケジュールの調整も必要になります。

目的としては、支援が必要な生徒の支援が目立ってしまいますが、同時に教員の負担を減らすことも目的の1です。

まとめ

このように、学校を支援するための体制づくりにはさまざまなものが存在します。

校内からの支援や校外からの支援のように、同じ支援方法でもすべて同じではありません。ですので、どの方法が適しているのかを見分ける能力が、校長を始めとした中心人物には必要になります。